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蟹工船② [社会問題]

働けど:’08蟹工船/1 小刻みに殺される(2/2)(毎日新聞)

 山口さなえさん(26)は兵庫県に生まれ、04年3月、関西の美術大学を卒業。翌年2月、電気製品の卸会社に正社員として入社した。手取りは13万5000円、残業代も休日手当もない。半年後、友人に「就業規則があるはず」と助言され、社長に直接尋ねた。翌日から上司のいじめが始まり、数カ月後、伝票の改ざんを指示された。拒否すると、即日解雇。涙が止まらなかった。

 翌日、ネットで調べ地域の労働組合を訪ねると、「パンドラの箱を開けた君が悪い」と門前払いされた。ハローワーク、市の相談窓口、社会保険事務所、労働基準監督署を訪ね歩き、労働局のあっせん制度で金銭的に解決した。「無能」「君が悪い」。会社や相談先で言われた言葉がこだまし、胸が苦しかった。2カ月で体重は10キロ減った。

 一段落すると、門前払いした労組の対応が許せなくなった。「批判するには労組を知らないと」と、勉強会などに参加するうちに個人加盟労組「首都圏青年ユニオン」に出合った。

 近年、非正規労働者の増加などを背景に、個人で加盟できる労組が増えている。首都圏青年ユニオンの河添誠書記長は「労組の組織率が下がり、職場の労組に入れない非正規雇用が増える中、個人加盟の労組は自分の身を守る手段」と話す。

 山口さんは蟹工船のエッセーコンテストで受賞した作品で、個人加盟労組を「『ポスト蟹工船』の物語」と書いた。1人で立ち上がり、仲間が支える。職場内で立ち上がる蟹工船とは違う、新しい連帯の形。解雇をめぐり1人で苦しんだ分、「仲間を見つける人が1人でも増えたら」と願う。 

  ◇  ◇

 派遣労働者には、自分を守ってくれる組織的労働組合はありません。個人加盟労組が唯一の味方なのです。何か不利益があったら個人加盟労組を活用することが必要です。

 連合は、正社員の労働組合組織ですが、その正規の労働組織に対しても、権力側による切り崩しが激しくなっています。組織防衛に忙しくて、とても、派遣労働者まで手を伸ばしてくれることは期待できません。

 蟹工船の作者で、共産党員であった小林多喜二は、29歳で特高警察の拷問(リンチ)によって虐殺されました。当時は抗議すらできなかったようです。 今、日本の社会は、権力側(植草さんによると、《政治屋(政)、特権官僚(官)、大資本(業)のトライアングルに外国資本(外)、メディア(電)が加わり「悪徳のペンタゴン(5角形)》)によって、一般国民(労働者)への支配を強化しようという試みがマスコミを巻き込んで、広く、深く進められているように感じます。 庶民が権利を主張することを赦さない、羊のようなそ存在にしようとしているのだと思います。 行き着く先は、小林多喜二の世界ということになるのでしょう。

 この流れを防ぐには、政権を交代させることしかないのだと思います。今度の衆議院選挙は、一般国民(労働者)のための政治に舵を切れるか、命運をかけた選挙ということになります。


  ◇  ◇

植草一秀さんのブログ『知られざる真実』の紹介です  
8月25日は 迷走する福田政権の景気対策  

 福田内閣の景気対策に向けての政策スタンスが明確に示されていません。《「財政再建派」と「積極財政派」が福田政権内部に混在している。》からであります。

 今回の好景気は、戦後最長の景気回復だとされているが、その実感はまるでない。植草さんは、ほぼゼロ成長だったと言われます。ゼロ成長のもとで大企業が史上最高益を更新できたのは、中小企業と労働者から搾取してきたからなのです。

  植草さんは、小泉偽装改革の実態を次のように述べています。 《ゼロ成長の下で大企業の企業収益が史上最高益を更新してきたことは、その分、中小企業と労働者の分配が減少したことを意味する。2003年には破綻の危機に直面した大銀行が税金投入により救済された。一般企業が次々に破綻し、毎年3万人以上の自殺者が生み出されたなかで、中小企業経営者の自殺も激増した。一方で、大資本に対してだけは特別の優遇策が実施された。

  財務省の歳出削減路線が標的にしたのは国民生活を守る「セーフティーネット」だった。障害者、高齢者、一般労働者、母子世帯などに対する「セーフティーネット」が破壊された。特権官僚の「天下り利権」にはまったく手をつけず、一般国民の生活だけが犠牲になった。》

  最後に、次のように結ばれています。 《優柔不断の福田首相は今月末に「折衷案」をまとめるだろう。しかし、結局は選挙目当ての「バラマキ」政策になる。利益誘導で「票」を買おうおとする姿勢がクローズアップされるだろう。しかし、福田政権は総選挙後の「大増税」という「真剣」を隠し持っている。「狼」が選挙の直前だけ猫なで声をだす「子羊」に化けることをしっかりと認識しておかねばならない。

  政権交代によって「利権政治」を排除して「一般国民の幸福を追求する政府」を樹立することだけが国民を救済する道である。》

  福田政権という「狼」が化けた「子羊」に、だまされないようにしなけばなりません。


   植草一秀の『知られざる真実』 迷走する福田政権の景気対策
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